2019年8月29日木曜日

「ある一瞬で」

クレヨン牧師のミニエッセイ

「ある一瞬で」
 
 ボーイスカウトのハイキングで、砂谷牧場へ牛の乳搾りへいってきました。秋晴れの素晴らしい天気と、広々とした牧場で食べたお弁当はまさに格別でした。なにが人間を心地よくさせるのかをあらためて体験しました。
 
 プログラムの中に「アイスクリーム作り」と「バター作り」とありました。アイスクリームはなんどか作った経験があります。ところがバターというのは初めての経験でした。わりと簡単にできるものだなと思いました。それに作りたてのフレッシュバターのおいしかったこと。表現できないものがあります。教えてくださった方は「このバターは最高においしいはずです。最高の材料を使ったという意味ではなく、自分で作ったという味が入ってます」と説明されました。確かにその通りです。
 
 さて、バター作りですが、これは本当に不思議でした。筒のようなタッパーにクリームをいれて手早くシェイクすればいいのです。ところが、よく振っているとある一瞬でバターが出来上がるのです。その一瞬がいつかはわかりません。ある一瞬でバターと低脂肪乳とが分離するのです。やりすぎてもいけないし、おとなしく振ってもいけません。タイミングが重要なのです。
 
 バターを作りながら、神様の救い、神様の恵みを考えていました。信仰にもある一瞬というのがあるのだと思います。信仰のタイミングというものがあります。それは神様のみにしかわかりません。そのタイミングを逃すと、なかなか大変なことになりかねないのです。
 
 信仰の一瞬をとらえるには、御言葉を聞き、祈ることが大切です。礼拝に出席するということは、その一瞬の救いを逃さないということでしょうか。