2019年8月14日水曜日

「天の星のように」

阿久根ルター君の朝のみ言葉

「天の星のように」

出エジプト  32:1 あなたの僕であるアブラハム、イサク、イスラエルを思い起こしてください。あなたは彼らに自ら誓って、『わたしはあなたたちの子孫を天の星のように増やし、わたしが与えると約束したこの土地をことごとくあなたたちの子孫に授け、永久にそれを継がせる』と言われたではありませんか。」

心の片隅に覚えていた小さな詩があります。絵本の中の言葉だったと思いますが、あるカトリックの神父さんの本で紹介されていました。小さな子どもの言葉をそのまま書き記した口語詩のひとつです。

    おほしさんが

    ひとつでた

    おとうちゃんが

    かえってくるで

 夕暮れに小さな子どもが空を見上げると、光り輝く金星がひとつあった。その星をみた子どもの心に映ったのは、世界でたった一人のお父さんが帰ってくる姿。なんだか暖かく、家族ってこんなものだなと感動しながら読みました。「かえってくる」ではなく「かえってくるで」という、この「で」に、子どもの気持ちが表れている。この「で」を読んだとき、そうだ!と思いました。星を見ながら人は様々な思いを持つのです。

 出エジプト記の中で神様は、イスラエルの民のかたくなさに激しく怒り、民を滅ぼそうとなさいました。それに対してモーセは、切々たる執り成しの祈りをしました。そこで神様は民に下そうとされた審判を思いとどめられたのです。その切実な祈りが今日のみ言葉です。

 昨日礼拝後に釧路のことで話が盛り上がりました。その時に帯広教会(帯広・池田・釧路)の信徒修養会に招かれて、屈斜路湖のペンション「ぱぴりお」にいった時のことを思い出しました。ここは信徒の方がやっておられるペンションで、素晴らしい露天風呂もあり自然を満喫してきました。ヨシュア記を学び、就寝前にはテサロニケの信徒への手紙を輪読し、聖書のみ言葉を自然の中で聞くという恵み満ちあふれました。そして寝る前に屈斜路湖に。明かり一つない湖、上を見上げると満天の星。星の数が半端ではありませんでした。空全体が星だったのです。この夜空をアブラハムもみたのだと思いました。

 神様はアブラハムに「わたしはあなたたちの子孫を天の星のように増やし、わたしが与えると約束したこの土地をことごとくあなたたちの子孫に授け、永久にそれを継がせる」と約束されました。それは、「私を神とし、従う」ならと言われたのです。その約束のゆえに恵みがあたえられるのです。アブラハムが徹底的に神様に従った信仰を思いました。