2019年12月26日木曜日

「神様は親です」

クレヨン牧師のミニエッセイ

「神様は親です」

 マカオに旅行にいきました。ザビエルと日本人キリシタン関係の遺跡めぐりがおもな日程でした。しかし、半日もすれば用事は終わってしまうほどに小さな国がマカオです。そこで、ちょっと足を伸ばして中国の広東省中山県までいってきました。そこで物価の違いに驚いてしまいました。4人が中華料理のコースをたべて、全部で80元(ドル)でした。1香港ドル=15円です。つまり1200円なのです。洋服も20元だせば、かなりいいものが買えます。食べ物はもっと安いのです。最近ではマカオの人たちが毎日夕食を中国へ食べに来るのだそうです。マカオでもコーヒー1杯3~5ドル。しかし、それは時給の値段と一緒なのだそうです。

 それでも「日本人でよかった」と素直にはいえない現実があります。ここには老人ホームがひとつもないのです。中国人にとって子供の誇りは、いかに親に贅沢させるかなのです。親の老後がいかに幸せかがその子供の評価になっています。だから老人は一番大切にされ、子どもたちは必死になって親のために働くのです。そのかわり、自分の子供たちの教育にも真剣です。将来の自分たちの問題になるからです。このような家族関係がかなり道徳観へと影響しているみたいです。朝から老人たちが楽しそうに、飲茶してたり、公園でのんびりしていたり、どの老人も笑顔であることに驚いてしまいました。

 神様は私たちの親です。どのような気持ちで親なる神様をみているのかなあと考えてしまいました。そのような信仰にあこがれている自分も発見しました。