2019年9月26日木曜日

「リサイクルからリユース」

クレヨン牧師のミニエッセイ

「リサイクルからリユース」
 
 「ヨーロッパの国々はリサイクルをやめた」ということを聞きました。まさかと思いましたが、本当なのです。日本ではいまやリサイクル運動のまっただ中です。そんな時にヨーロッパの動きはどうなっているのだろうと考えてしまいました。すると、「ヨーロッパはリサイクルはやめてリユースになる」というのでした。この考えはもっともだと思います。リサイクルというのは、いまあるものを壊して再び新しいものを作るというものです。これには大きなエネルギーがいります。そのエネルギーによってまた別の公害問題へと発展するのです。リユースというのは再利用ではなく再使用です。たとえば子供の頃ありました、ビンをもって醤油を買いいくとか、牛乳ビンは繰り返し使用するとかです。これだと新たにエネルギーを使って再利用する必要がないわけです。やっぱり、どこに視点をおくかで随分かわってくるものだと思います。
 
 さて、信仰はどうでしょうか。「信仰のリサイクル」というのをどこかで聞きました。信仰はリサイクルできるか。これはないなと思います。与えられた信仰を、再び新しく作りかえる必要はまったくありません。与えられた信仰は、与えられたままで生きる。信仰が変わっていくことを神様は望んでおられらないと言えます。しかし、信仰のリユースはあると思います。信仰とは何度でも再使用できるのです。信仰そのものは変わらないのです。何回使っても減ることはありません。しかし問題は信仰をどのように使用するかですね。