2018年8月14日火曜日

「大切なことは何か」

クレヨン牧師のミニエッセイ

「大切なことは何か」
 
 教会への相談の内容が、「フリン」から「リコン」へと変わってきました。これは最近の傾向ですが、「もう一度やりなおしたい」から「はやく別れたい」へと変化したことによります。いったい社会はどうなっているのでしょうか。
 
 ある本でつぎのような話を目にしました。
 
 「ある日、若い女性が仕事を終え、家に帰ろうと車を運転していました。ことろが、ちょっとした不注意で、前の車に追突してしまったのでした。この車はまだ購入して3日目の新車だったのです。彼女は泣いてしまいました。この事故をどのように夫へ報告すればよいのか・・。 ぶつけられた人は彼女に同情しましたが、お互いの運転免許の番号と登録番号を書かなければなりません。そこで彼女は車検証をだそうと大きな封筒を開けました。すると中から一枚の紙が出て来ました。そこには大きな、男らしい字で次のように書いてありました。『もし、事故にあっても・・・僕が愛しているのは車ではなく、君だということを忘れないで』と書かれてありました」。
 
 大切なことは何かを見失ったとき、人は間違いを犯します。それが始めのうちはまだ修正可能ですが、最後には決定的な別れとなることもあります。始めの一歩である大切なことは、「相手を思いやる」ことです。主イエスの御言葉「隣人を愛しなさい」もまた同じではないでしょうか。