2018年6月7日木曜日

「底知れない力を」

クレヨン牧師のミニエッセイ

「底知れない力を」
 
 「精いっぱいの嘘」という、従軍体験をもとに書かれた本に次ぎのように書かれてあります。
 
 「兵隊が完全武装で強行軍をする。たいてい六里(23.6キロ)でぶったおれる。しかし、撲って叱咤すると立ってあと二里(7.9キロ)歩く。が、もう動けない。ところがそこへ敵が現れた。彼らは起き上がって一里(3.9キロ)逃げる」。
 
 このことを通して作者がいいたかったことは、どんな人間でも自己の限界までは出し切っていないものなのだ。ギリギリのつもりでも、実は四割程度の余力を残していることが多いということでしょうか。
 
 私たちは、「ベスト」をつくしたと思うことが多いものです。「ベスト」をつくしたのだからしかたがない、とあきらめてしまいます。しかし、実際は余力をもっているからこそその言葉がでてくるのでしょう。
 
 神様は私たちに、底知れない力を与えておられます。もうだめだと言う言葉を必要としない位の力を与えておられるのです。その力を信じることができるでしょうか。信じる者にはもっともっとその力を与えてくれるのではと思うのです。
 
 最近「ああ疲れた」「もうだめだ」と思うことが多くなりました。そのようなとき上記の文を読み心を引き締めました。