2018年6月14日木曜日

「み言葉が身につく」

クレヨン牧師のミニエッセイ

「み言葉が身につく」
 
 何げなく買った本の中に、次のような一文をみつけました。
 
 「私たちはいろんな人から、生きるうえでの知恵を教えてもらう。他人は、自分の知らないことをたくさん知っている。私もこれまで様々な人から多くのことを教えてもらった。そうして最近気づいたのは、『普段実行していない人から習ったことは、身につかない』ということである」。
 
 この文を読みながら、大笑いしたあとに、まてよとギクッとしました。根本的なところは、「知恵と知識の違い」ということでしょう。しかし、あらためて自分に問うみると、普段実行もせずに教えていることはたくさんあるのです。
 
 テレビでは毎日、健康のためにと知識をたくさん与えられます。それを人に教えてもきっと身につかないのだとつくづく思います。自分がやってみて本当によかったといえるものしか、人の心を打つことはできないのです。
 
 広島教会の森牧師が、「りんごダイエットをしよう」と呼びかけています。なんでも、90キロの体重が正月に97キロまで増えたそうです。そこで「りんごダイエット」を始めたところ、みるみる7キロやせたそうです。はたして身につくことやらと思いつつ、やってみたくなりました。
 
 キリストの言葉が身につくのは、神の業がそこにあるからです。なかなか身につかないと思っている人は、身についているのに気がつかないからでしょう。