2018年2月1日木曜日

「約束って何」

クレヨン牧師のミニエッセイ

「約束って何」
 
 「約束」ということほど、忘れ去られてしまうものはありません。約束を守るということに、いいかげんになっている自分をよく感じます。つまり、自分の都合で、コロコロといとも簡単に約束を破ってしまうのです。
 
 我が家では、毎晩寝る前に「お父さんによる創作童話」の会を開くことにしています。場所はフトン、聴衆は二人。内容はとりとめのない創作話です。あるときは聖書の話もするのですが・・・。
 
 さて先日のことでした。その日は朝から忙しく、やっとホッとしたのが夜になってからのことでした。それで、「今日はお父さんは疲れているから、お話しはなし」といったところ、それからが大変でした。「約束だったのに」「お父さんのウソつき」「いつも約束を破る」と泣き出してしまいました。これには私もカッときて「約束したけど、お父さんも疲れているのだ」「約束だって守れないこともある」などと言い訳する始末。後から自分の言葉を点検してみると恥ずかしい思いでした。「約束」とは何かを思い知らされる出来事でした。
 
 そのような中で、華美の言葉に嬉しくもなりました。その言葉は泣きながら「はなちゃんは、毎日、毎日、お父さんのお話しを楽しみにしているのに。お話しがあるから嬉しく眠れるのに」というのです。何げない話の中に、神様が与えてくださる絆があるのでしょう。