2017年8月15日火曜日

「マカオからの葉書」

クレヨン牧師のミニエッセイ
 
「マカオからの葉書」
 
 毎週一回、必ず葉書が送られてきます。しかも国内からではなくマカオからのものです。マカオの友人が祈りや黙想の中で気がついたことを書いて送ってくれるのです。先週も木曜日に送られてきました。しかし、今回の葉書は読みつつ考え込んでしまいました。そこには次のように書いてありました。
 
 「変えようと思わないこと。変えようと思う欲望は愛の敵。自分を変えようと思わないこと。ありのままの彼らを愛すること。世界を変えようと思わないこと。それは神様の手の中にあるから。そして神様はそれを知っている。このことがわかれば不思議と変わってくるものだ。荷物に邪魔されないように人生の流れに身をゆだねること」
 
 まるで禅問答でしたが、神様がなさることを変える力など人間にはないということでしょう。神様だけでなく、人を変える力も持ち合わせてないのかもしれません。イエス様の時代でさえ、たくさんの人たちがイエス様のもとを去っていったのです。
 
 宣教とは神様や人を変えることではありません。今は福音の種まきでしかないのかもしれません。そのためになんでもやってみることです。創意工夫して、たとえそれが自分でむなしくなってきても、続けることしかないのです。種は神様の力で芽を出すのですから。