「神様も単身赴任」
クレヨン牧師のミニエッセイ
「神様も単身赴任」
この時代には、いろいろな家庭環境があります。とくに単身赴任のお父さんがおられる家庭では、様々な状況が生まれているみたいです。先週、ある方から聞いた実際の家庭での話を少し紹介してみます。
年に数回しか家に帰って来れないお父さんが、久しぶりに帰ってこられたときのことです。食事時のことでした。お母さんは、まず最初にお父さんからご飯をつぎました。すると子どもが「お母さん。どうしてお父さんが一番なの」と聞いたそうです。お母さんは「いつも私たちのためにがんばっているからよ」と答えました。しかし、子どもにとっては離れて生活しているので、お父さんがどんな仕事をしているか分からないからその答えでは納得しませんでした。本当にがんばっているかわからないというのです。そこで子どもなりに納得のいくように自分で考えました。そして大きな声でこう叫んだそうです。「わかった。お父さんはお客さんだからだ」。
話しを聞きいて笑ってしまいましたが、あとからよく考えると深い問題を抱えているように思えました。神さまがどんなことをしてくださっているかを知らない私たちは、神さまを単身赴任にしてお客さんにしているかも・・・。
それでも父である神さまは微笑んでおられることでしょうが。