2019年1月3日木曜日

「神様を信じていると」

クレヨン牧師のミニエッセイ
「神様を信じていると」
 
 ある本の中に次のような話しを見つけました。
 
 子どもが絵を書いていた。
 
 先生がやってきて尋ねた。
 
 「面白い絵ね。なにを描いたの?先生に教えてくれる?」
 
 「神さまだよ」
 
 「そう。でも誰も神さまを見たことがないから、本当はどんな姿をしているかわ からないわね」
 
 「もうすぐわかるよ、せんせい。ぼくの絵はもうすぐできるからね」
 
 この話しを読んで少しばかり考えてみました。先生には見えない神さまが、子どもにはどうして見えるのだろうか。幼子の心の清らかさといってしまえばそれまでです。しかし、少なくともわが子をみていると、まあ清らかな部分もあるけれど、私たちと同じだと思ってしまいます。
 
 大切なのは、「神さまを信じているか」ではないでしょうか。疑って「見る」のと、はじめから信じて「見る」のとでは違います。そうはいっても、それぞれの終わりを迎える時は、また幼子のように信じきってしまうものですが。