クレヨン牧師のミニエッセイ
「女優さんの背中に」
「女優さんの演技力というのはすごいなあ」と感心いたしました。先日行われたコンサートでの感想です。会衆をぐいぐいと引きつけていく何かをもっておられることに驚いてしまったのです。それは、コンサートの時だけではありませんでした。演技していない普通に会話をしているときでも、いちど話始められたらぐいぐい人を引きつけて行かれるのです。きっとイエス様の話もこんな風だったのかなあと考えておりました。
さて、コンサートの内容はとても感動するものでした。パンフルートの音色と、女優さんのい語りの出会いの素晴らしさでしょうか。読まれたのは坂村真民さんの「念ずれば花ひらく」という本の一節でした。語りのあとにちょっと講演みたいなものがありまして、そこでは「親は自分の背中をどのくらい子供に見せて生きているか」という話がありました。もっと素直に子供とぶつかったり、感動したりしようと呼びかけておられたのです。もっともだなあと聞きながらふとみると、それを語っている女優さんの背中を、教会の十字架のイエス様が見ておられるのに気がつきました。そのなんとも暖かい、包み込むようなイエス様の十字架そのものがメッセージをおくっているいるのでした。
私たちの背中もまた主イエスによって包み込まれていることに感謝したいと思います。