2018年11月13日火曜日

「食べる楽しみ」

クレヨン牧師のミニエッセイ

「食べる楽しみ」
 
 先日、不思議な夢をみました。その夢とは、すべての食べ物の味がわからなくなったというものでした。夢の中で、いろいろなご馳走を食べているのですが、まったく味がしないのです。いくら食べても食べても味がしません。このまま味を感じなかったらどうしようかとあせっている夢でした。たぶんそのような病に苦しんでおられる方もおられることでしょう。
 
 さて、そのような夢をみたこともあって、「もし味がなにもわからなくなったら」と考えてみました。きっと人生が絶望的になるのではないでしょうか。私たちにとって食べることは、命を保つことでもあります。また、自分の身体にとって毒であるものを判断することができないということです。そしてもっというなら、これが一番大切なことと思いますが「楽しみ」を奪われることになります。美味しいものを味わう楽しみがなくなるのです。この「楽しみ」を奪われることが、絶望へと人を陥れるのです。
 
 私たちの教会は、毎週みんなで会食をします。これは、ただ空腹を満たすためではありません。同じ信仰をもつ仲間との会食は、そこに神様の祝福が満たされるということです。いろいろなことを話し合います。そこで力づけられ、励まされ、美味しい食事とともに豊かにされていくのです。主イエスを中心とした食事は、私たちを満たす幸福の味がするのです。