2016年10月1日土曜日

阿久根ルター君の朝のみ言葉
 

マタイ 14:16 「『ここにはパン五つと魚二匹しかありません。』イエスは、『それをここに持って来なさい』といい、群衆には草の上に座るようにお命じになった。」

 イエス様に対する弟子たちの言葉「~しかありません」は、どんな響きでしょうか。「イエス様。たったこれっぽっちしかないですよ」という抗議。「イエス様これじゃあしかたありません」という諦めの響きでしょうか。どちらにせよ「こりゃだめだ」というものでした。これに対し、イエス様は弟子たちに「違った方法」をしめされました。5千人の人々に食べ物を与えるという奇跡という方法でした。

日本福音ルーテル大江教会の就任式の式次第の中では「御言葉を宣べ伝えなさい。折りが良くても悪くても励みなさい」というパウロの言葉が告げられます。「折りが良くても悪くても」という御言葉の中に、宣教とは良い状態だけでなく、たとえ困難にぶつかっても御言葉を信じていく信仰をみます。どんな状態であろうと、私たちの務めは御言葉を述べ伝えることです。そこから始めなければなりません。

この時代にあって、教会の宣教も苦戦しています。伝道費さえも「これっぽっち」しかない。集会費なんて「全然ない」。「あれもない。これもない」と聞こえてきます。私たちの教会も弟子たちの言葉と同じようです。「どうせだめです。これしかないのですから」と。イエス様はそんな私たちにどういわれるでしょうか。私には「おいおい。パンが五つもある。魚が二匹もあるではないか。教会にはあなたがいるではないか。」と聞こえてきます。イエス様のみ言葉を信じて歩みましょう。