2019年11月7日木曜日

「黄金に輝く十字架」

クレヨン牧師のミニエッセイ

「黄金に輝く十字架」
 
  私たちの教会は、素晴らしい十字架を持っています。ただ眺めるだけでも、訴えてくるものがあります。外国からお客さんが旅行で立ち寄られるたびに、感動して帰られます。結婚式で多くの方々がこの十字架の前に立ちます。結婚する二人だけでなく、参加者もこの十字架と向かい合うことになります。ただそれだけでも素晴らしい伝道だといつも思います。この十字架をバックにして御言葉を語ることのできるのは、牧師としての最高の恵みだと確信しています。聖卓の前に立ちこの十字架を見上げるたびに、牧師として召されたことの奇跡を感じざるをえません。
 
 さて、この十字架が黄金色に輝くときがあります。それが今の季節です。太陽の関係だと思いますが、この時期にだけ上の明かりとりから日光が差し込んでくるのです。ちょうど9時~10時の間です。斜め45度くらいのところから、一直線に太陽が差し込んできて十字架にあたります。この太陽によって本当に黄金色に輝くのです。このことに気がついたのは今年が初めてでした。いつもみているはずなのに、見過ごしてしまうものです。もしかしたら、この2・3日だけの晴れた日に限るのかもしれません。この時間は牧師個人の祈りのときですので、最高の祝福を得ていることになります。
 
 主イエスは山上で変貌されたとあります。あのとき弟子達は神の国のさきどり、神の国に出会いました。黄金に輝く十字架を前にしたとき、あに山上の変貌の神の国に思いをはせました。ここで私たちもまた主イエスに出会い、その主イエスが必ず神の国に導いてくださるのだと。この出会いも一瞬のものでしょうね。