2019年11月28日木曜日

「優しさの配慮」

クレヨン牧師のミニエッセイ

「優しさの配慮」
 
 広島教会の結婚式がテレビで紹介されました。といっても新郎新婦の希望で式の最中は映されませんでした。それでは何を・・・、実は階段でのフラワーシャワーが放映されたらしいのです。その後、結婚式の問い合わせが急に増えました。これが式中の模様が放映されていたらどうなっていたでしょうか。
 
  広島教会の長い階段は、はじめから計画して作られたものではありません。しかし、神様はそれを用いてくださっているのだと思います。結婚式を挙げられる方々のあこがれのフラワーシャワーとなっています。きっと長い階段を降りながら気分はシンデレラなのかもしれません。
 
  先週結婚式を挙げられたお二人も、フラワーシャワーを喜んでおられました。しかし、この二人のはちょっと違ったシャワーだったのです。実は花びらを用意された花やさんがお二人に聞かれたそうです。「普通はライスシャワーなので、花びらにお米を入れますか?」と。するとお嫁さんが即座に答えられたそうです。「彼の実家は農家でお米を作っています。お米を踏むわけにはいきません」と。それを聞いた花やさんは、この方々のためには最善をつくそうと思ったそうです。とても清々しい話でした。
 
  思いやりとは何かなと考えることがあります。ちょっとしたことなのでしょう。ただそのちょっとしたことが難しいのです。優しさの配慮かもしれません。自分のことばかり考えるのではなく、どれだけ多くの人のことを考えることができるかかもしれません。
 
  私たちの主イエスは、最後の最後まで配慮された方でした。十字架の上でなおも、母マリアと弟子達に配慮し、同じ十字架にかかっている強盗にも配慮されました。「あなたは今日私といっしょに天国にいる」素晴らしいご配慮でした。