2018年5月29日火曜日

「伝道マニュアル必要論」

クレヨン牧師のミニエッセイ

「伝道マニュアル必要論」
 
 教会の伝道についても「マニュアル必要論」が多くなってきました。いまや、なんでもマニュアルの時代になりつつあります。あるハンバーガーショップなどは、世界の人に同じ味とサービスをということで、なんと1万ページにおよぶマニュアルと90本のビデオがあるそうです。本当にそれだけ必要なのでしょうか。もし必要であってもなにかそこには寒いものを感じます。
 
 一方、東京ディズニーランドの掃除マニュアルには次のようにかいてあります。「ハイハイできる赤ちゃんが、ハイハイしても汚れないこと」。たったこれだけです。なんと単純なことでしょうか。しかし、本当はこれだけでよいと思うのです。あとは自分が考えることが大切だといえます。
 
 さて、教会の「伝道マニュアル」は何と書きましょうか。きわめて単純なことでよいと思います。《礼拝を守る》です。この世界において礼拝を守れるということは奇跡です。その奇跡に気が付いていないのが私たちなのです。毎週たった1時間を厳守できないのです。リズムをつくることができない。《礼拝を守る》というたったひとつのことが、すべての信仰を表していくのだと言えます。
 
 私たちの生活は何が中心なのか。どこに中心をおいているのか。誰が支えてくださっているのか。そのことを問い直してみると、伝道マニュアル「礼拝を守る」これだけでいいように思えますが。どうでしょうね。