「困難の中で」
クレヨン牧師のミニエッセイ
「困難の中で」
「違う角度からの人生観」という本に、《信じること》と題して書いてあります。
「ぼくは小さくて、野球もフットボールもまだできない。だって八歳になっていないんだもの。それに、ママは、ぼくが野球をはじめても速く走れないって言う。足のしゅじゅつをしたからね。でもぼくはママに言ったんだ。『速く走れなくてもかまわないんだ』って。だって、ぼくが球を打つと、ぜったい野球場の外に出ちゃうんだから・・・。走る必要がないんだ。あとは歩いてホームインするんだ」。
私たちは、人生の中で困難に出会うと、どうしても後ろ向きに考えてしまいます。なにかのバチが当たったとか、もうだめだとか。しかし、本当にだめなのでしょうか。そのようなことにぶち当たったときに、どうしたら前向きに考えることができるでしょうか。それは《信じる》ことです。
クリスマスの出来事は、実は非常に困難な出来事の上にあります。結婚してないのに身ごもったマリア、大きいおなかを抱えて旅をする二人。泊まる宿屋がない。馬小屋で出産。このような次から次へと起こってくる困難の中で、マリアとヨセフはただ信じたのです。何を信じたのか。それはただひとつ「神様の御言葉」です。前向きに生きるために《御言葉》は命です。