罰金ですよ
クレヨン牧師のミニエッセイ
「罰金ですよ」
シンガポールという国はとても小さい島です。しかし、ありとあらゆる民族が集まった国でもあります。マレーシア系、インドネシア系、アラブ系、タイ系、中国系、ヨーロッパ系、などなど。歴史のある貿易港だったことがわかります。ですから、ありとあらゆる食べ物があります。シンガポールに行くだけで世界グルメになれるほどです。
また、シンガポールはとても奇麗な国です。なんと塵ひとつ落ちていないのです。道路は整備され、地下鉄は駅まで全冷房。しかも駅はピカピカ。日本が奇麗だと思っていた私は驚いてしまいました。日本よりも美しいのです。それもそのはず、モラルに対する罰金が高いのです。バス・地下鉄の中でタバコを吸ったら、S$1000の罰金です。日本円にすれば七万円の罰金です。麻薬などを国の中に持ち込んだ場合、その場で死刑です。ですから、「ここで・・すれば罰金S$1000」という看板の多いこと多いこと。
しかし、シンガポールを歩きながら、寒々しくもありました。奇麗すぎるものですから。一緒にいた牧師がポツンと言われました。「ここまで奇麗だということは、隠れたところで抑圧されている人々がいるってことだね」と。汚くてよいとは思いませんが、なにが汚いというかは大きな問題です。