「期待に」
2018年2月8日木曜日
「期待に」
クレヨン牧師のミニエッセイ
「期待に」
暑い日々が続いています。こんなときはさわやかな笑い話がないかなと考えていまして、一人で思わず思い出し笑いをしてしまいました。
ある時、商工会議所のイベントに呼ばれたことがあります。私が呼ばれるのは大抵が変わった結婚式の司式なのですが。その結婚式は、お祭りの中でのものでした。さて、結婚式が無事終わりホッとしている時、代表の方が挨拶にこられました。そして、「これはほんのお礼です」とかなり分厚い封筒をくださったのです。わたしはとっさに「商工会議所はやっぱりすごいのだ」と関心してしまいました。いったいいくらくださったのか、はやく見たくてしかたありません。挨拶も早々に引き上げ、どこかでこれを見るところはないかと探していました。ゆうゆうよ歩きながら、心は「はやく、はやく」といっています。やっとのことでスーパーのトイレに入りました。期待に胸をふくらませて、中をのぞき込みました。すると、その商店街で使える、100円の商品券が30枚はいっていたのです。トイレの中で大笑いしました。いやいや商品券にではないですよ。自分自身がおかしくなったのです。その後この件について、よくよく考えてみました。きっと神様が、「おまえはお礼をもらうためにやったのか」「これでは不満なのか」「あなたはどこに立っているのだ」と問われていたことに気がつきました。それ以後、頂いた封筒は切らずに、愛する妻に渡しております。
「期待に」