「みんなと再開します」
クレヨン牧師のミニエッセイ
「みんなと再開します」
「キリストと笑い」という本の中に、ひとつのユーモアがあります。
カール・バルト(神学者)は少ししつこい婦人から、永遠の生命について尋ねられた。「先生、教えてください。私たちが天国で私たちの愛する人々にみな再開するというのは、本当に確かなものでしょうか」。バルトは、その婦人を鋭く見すえながら、おもむろに、しかし力をこめて言った。「確かです。だが、他の人々とも再開します。
婦人は、愛する人再開できるかと聞きました。バルトは、愛する人と再開するけれど、同時に会いたくないと思っている人たちとも再開しますと答えたのです。これはとても面白い話です。
この婦人は、自分の都合のいい愛する人たちとだけ再開したかったのです。ところがこの考えは、自分勝手で虫のいい願いです。主イエスの十字架を思うとき、私に都合のよい人だけの十字架ではありません。むしろ、私に都合の悪い人にとっても赦しの十字架なのです。私の立場がどうであろうと、主イエスは救いに導かれるのです。それでなければ、主イエスを信じたりはしません。
神様の救いは全ての人のためにあります。だから、神様の国ではみんなと再開するのです。ただし、神様に救われた人たちになった姿で再開します。