「本当の子育て」
クレヨン牧師のミニエッセイ
「本当の子育て」
親というものは、自分の子供に対しては冷静になれないものだ、とつくづく感じます。冷静に接しているように思えても、親としての愛が積もり積もってエスカレートしていくと、怒鳴ったり叩いたりです。
長女が一年生のとき、足し算の勉強をしています。問題はいたって簡単なものです。「5は□と2です」。さて□にはどんな数字をいれるかというものです。親にとっては簡単なのは当たり前です。しかも、それが簡単にできるように勉強するのが一年生です。ところがそれを忘れてしまうのが親なのです。
「なんでわからないの」「だいたい基本がわかってない」「こんなのもわからないなら学校やめなさい」と怒りだす。しまいには「クラスであなただけがわからないの。となりの子はできるんでしょう」と、つまらないことを言ってしまうのです。涙を流しながらやっている娘をみていると、そんなに問題となることではなく、できないのがあたりまえなんだと思います。
神様は私たちを子としてくださいます。だとすれば、私たちにとって親です。親なる神様は私にどのように接しておられるのでしょうか。怒鳴ったり叩いたりはなさいません。ましてや人と比べたりはなさいません。よき子育てもまた神様に聞くのが本当ですね。これまた祈りです。