2018年1月11日木曜日

「聖書の早合点読み」

クレヨン牧師のミニエッセイ

「聖書の早合点読み」
 
 インドの笑い話に次のようなものがあります。
 
 旅人がサトウキビを積んだ牛車のおじさんに道を尋ねました。
 
 「ワシカ村まであとどれくらいありますか?」
 
 「そうだな、三・四十分というところだな」
 
 「そうですか。ところで、すみませんが、わたしもこの牛車に乗せてもら えませんか」
 
 「いいとも。乗りなされ」
 
 それから四十分ほどして、旅人は尋ねました。
 
 「ワシカ村まであとどれくらいありますか?」
 
 「そうだな、一時間くらいかな」
 
 旅人は怒りました。さっきは、三・四十分といったではないかと。すると 牛車のおじさんは言いました。
 
 「旅の人よ。この牛車は反対の方に進んでいるのですぞ」
 

 
 進んでいる方向を確かめなかった旅人が悪いのです。しかし、このような間違いを聖書を読むときにしてませんか?早合点読みです。黙示録の早合点読みが、終末思想をあおり立てています。
 
 終末は必ずやってきますが、そのときは主イエスが来て下さる救いの時です。喜びの日であって、悲しみの日ではありません。今、主イエスとともに生きることがどれだけ大切なことでしょうか。