2017年12月5日火曜日

「臨時学童保育を震災で」



クレヨン牧師のミニエッセイ

「臨時学童保育を震災で」
 
 阪神大震災の教会における救援活動に派遣されて、約一ヶ月西宮教会へ行ってまいりました。みなさんもテレビなどでご承知のとおり、教会の周辺はほとんど家が全壊状態でした。いまも水道、ガスは止まったままです。一日も早い復興を祈るばかりです。
 
 西宮教会での救援活動はだいたい三つのことでした。一、臨時学童保育。二、大谷避難所訪問。三、地域の方々への奉仕(水汲み、救援物資配布、夜回りなど)。
 
 これらの活動のうち、臨時学童保育は大変意義深い活動でした。被災後すぐに現地へ入られた方々の選択が間違ってなかったと思います。この震災で子どもたちが受けた心の傷を癒すこと。また、保護者の方々が安心して後かたづけできることの手助けができたからです。
 
 ある保護者の方からは「学童にいくようになって子供が私から離れて遊ぶようになりました」「子供が夜泣かずに寝れるようになりました」「子どもたちが学童に行っている間、安心して家の片づけができます」といった感謝の言葉をいただいています。
 
 これからも臨時学童保育は続けられます。そしていまでは幼稚園児の学童保育も始めました。定員二十名をはるかに超え、三十名になりました。市原牧師(西宮教会)は「神様がこの礼拝堂を残して下さったのは、何かに使えということだね」と言われます。何ができるか模索し、そしていま学童保育を与えられています。