2017年1月30日月曜日

風とは

クレヨン牧師のミニエッセイ
「風とは・・・」
 
 山頭火の句は学べば学ぶほど深いなあと思います。今年になって毎日のように山頭火の句を味わっていますが、表現のしようもない重さを感じてただ唖然とするばかりです。今日は次の句に出会いました。
     けふもいちにち風をあるいてきた 山頭火
  山頭火にとって「風」とは何でしょうか。「風」はもともと実態はありません。しかし、山頭火はこれを自然現象としてではなく、精神的な面からも把握しようとしたのではないでしょうか。
  私たちキリスト者は「風」を「聖霊」として把握しようとします。きわめて精神的なものとして受け取るのです。山頭火は「風」におなじようなものを感じたのだと思います。彼の日記には「風の、己の、その声を聴く」と書いています。私たちには聖霊の声が聴こえているだろうか。