信仰のブレーキ
クレヨン牧師のミニエッセイ
「信仰ブレーキ」
この夏は神様に豊かに用いられました。とくに自動車には大変な思いをさせました。一ヶ月で三千キロあまりを走破したことになります。よく無事で帰って来れたと思うこともしばしばありました。これもみな神様の守りあってこそです。いま整備を終えた自動車をみると頭が下がる思いです。
さて、今月の経験で一番に思い出すのは、百キロで飛ばしている高速道路で、ブレーキがロックされて効かなくなったことです。電気系統のベルトが切れてそれがどこかにあたったのか、とにかく践んでも効かなかったのです。半分あせりながら、半分やけに落ちついていました。「このまま死んでは神様に申し訳ない」と祈りながら真剣に考えてみますと、やけに冷静に対処できました。こんなわたしでもまだまだ神様に用いられたいと願ったのです。
しかし、ブレーキが効かないことがこんなにも恐ろしいとは、初めての経験でした。私たちの人生においても、キリスト信仰というある種のブレーキが必要だと実感しています。突っ走るだけが神様の御心ではないのです。