木のぬくもり
クレヨン牧師のミニエッセイ
「木の温もり」
益田教会を訪問しますと、必ず翌日は「美都温泉」に行くことにしています。ここの温泉はとても素晴らしく、露天風呂も大きいし、リラックスにはもってこいです。また、温泉にある食堂も誠実なお店で、ある老牧師の言葉を借りれば「嘘がない」店です。
その温泉には、桧をくり貫いた湯おけと椅子があります。それがとても気に入ってしまいました。受付の人に聞けば、美都町で作られているとのこと。さっそくそこへ出掛けてみることにしたのです。するとそのお店にはたくさんの木の道具がありました。そのすべてが木をくり貫いて作られていたのです。
桧、杉、樫の木、桑の木、樅の木、桜の木、柿の木、銀杏の木と。すべての木でお椀がつくられ、その種類に驚きました。しかもその工芸品はすべて廃材を使ってあるとのことでした。
木には温もりがあります。いま食卓にはいろいろな種類の木のお椀が並んでいます。家族はみな違う種類の木の腕を使っています。なんだか食卓に温もりがあります。
イエス様も大工として、木と付き合っておられたのかなと思いつつ、感謝して食事をしています。