「偉大な書家の色紙?」
クレヨン牧師のミニエッセイ
「偉大な書家の色紙?」
結婚式に来られた方が、礼拝堂の扉の前で話している声が聞こえてきました。その声をきいて吹き出してしまったのです。その方たちはこのように話していたのです。
「この色紙は誰の作品だろうね。はなみという書家がいたっけ」と。
みなさんはお分かりでしょう。献金箱が盗まれてから、その場所がさみしくなったので、娘に「イエスさまおまもりください」と書いてもらった色紙なのです。(拙著「神様の色鉛筆」の裏表紙)
さて改めて見直してみると、下手な字なのだけれどそれなりの味があることに気がつきました。そして見ているうちに、なんとなくそれらしく見えてきて感心してしまいました。素朴さというか、飾り気がないないというか。
なぜ純粋さが伝わってくるのでしょうか。きっとそれは、人に認められたいとか、上手に書きたいとか、そのような気持ちがないからだといえます。娘は好きで書いているのです。たったそれだけのことなのです。
私たちはなぜ主イエスに従うのでしょうか。「イエス様が好きだから」。それだけでよいと思います。まずそこからです。私たちの主イエスを思う純粋さが人を主イエスへと導いていくのです。」