2017年8月8日火曜日

「冷や汗の講演会」

クレヨン牧師のミニエッセイ

「冷や汗の講演会」
 
 母校「九州学院」で、宗教特別伝道週間の講師として招かれました。とても不思議な感じがしました。なにせまだ恩師の先生方がたくさんおられたからです。つまり、自分の高校生時代のことを知っておられる先生方の前で講演をしたのです。
 
 一日目は先生方への講演の日でした。初めは「なんとかなるさ」と思っていましたが、いざ講壇に立つと、足は震え、冷や汗はでてくる。しかも見渡せば皆が注目してくださっているけれど、目をあわせることができないのです。深呼吸して祈りました。「イエス様、私には話すことができません。あなたが語ってください。よろしく。アーメン」。すると自然に言葉が出てきました。この高校で聖書に出会ったこと。そしてキリストに導かれて教会生活を送ったこと。牧師として導かれたこと。証しができました。
 
 二十分の話が終わった時、「自分はなんて幸せな牧師だろうか。恩師の先生方にこのような形で感謝することができた」と思ったのです。ついでに「神様のクレヨン」を全員の先生にプレゼントすることができました。じつは国語の成績は悪かったのですが、国語を教えてくださった先生がすれ違いざまに「ニコッ」と微笑んでくださいました。まさに冷や汗の一瞬、しかし喜びの一瞬でした。