2019年5月23日木曜日

「みんな・・・」

クレヨン牧師のミニエッセイ

「みんな・・・」
 
 面白いジョークをみつけました。といっても本当は笑えないのですが・・・。
 
 「船が難破し、救命ボートに乗り移る人が多すぎて、ボートが沈みそうになった。女性、子どもを救うために男性に海に飛び込んでほしいが、このときどう言えば効果的かというときのジョークです。
 
 イギリス人には『あなたは紳士ですね』と言うがよい。ドイツ人には『命令だぞ』と言う。イタリア人には『飛び込むな』(彼らはあまのじゃくだから)と言う。そして日本人には『皆さん、飛び込んでいらっしゃいますよ』とささやけばよい」
 
 これを読んで「なるほど」と感心してしまいました。大笑いもしたのですが。なぜなら、私たちにもよくあてはまるものですから。最近の子どもたちをはじめ、大人も「皆」という言葉を使います。「みんな持っている」「みんなやっている」「みんながこう言ってます」「みんな同じ気持ちです」「みんな・・・」と。だいたいその「みんな」といううのは2、3人のことなのですが。
 
 主イエスは弟子たちに「わたしのことを誰というか」と聞かれました。ペトロもはじめは「みんなは・・・と言ってます」と言いました。すると主イエスは「それではあなたはどういうか」と聞かれました。みんなではなく「私」はどう答えるのでしょうか。つまり、私は与えられた信仰に従ってどうするかではないでしょうか。
 
 「心が燃えたではないか」と復活の主に出会った弟子はいいました。それはみんなではなく、語りかけられた私の心が燃えたのです。