2019年8月6日火曜日

「人生の話」

クレヨン牧師のミニエッセイ

「人生の話」
 
  ある本でみつけた話です。
 
 「96年のことである。46日間漂流して奇跡的に助かった漁師がいる。沖縄の人である。当時67歳。軽い脱水状態だったが、生命には別状がなかった。
 
 取材記者に救出の模様を語っていた。しめくくりの言葉が凛として見事だった。
 
 『これからまた漁にでますか』二コリともせずに答えた。『わしは漁師だからね』と」。
 
 もうひとつ。
 
 「ある自転車愛好家がいる。といっても、並の愛好家ではない。南北アメリカ、欧州、アジア、アフリカ、オーストラリアの80ヶ国を走破した人である。走行距離は13万7千キロ。六年半かかったそうである。
 
 日本に無事帰ってきて、旅の感想を聞かれた。そのときのひとことが、私たちに勇気を与えてくれる。
 
 『自転車乗りは上り坂を目指すんです。坂道はきついが、頂上はかならずあるんです』と」。
 
 これら2つの話を読みながら、これはどちらも人生の話なのだと思いました。先週の長老祝福・感謝礼拝にお配りした、アンケートの一つ一つがまさによみがえってきたのです。主イエスと共に生きてこられた方々の証しを読みながら、すべてはあるがままの信仰が支えてきたのだと思いました。秋の夜長、さわやかな感動をふたたびいただいています。