2018年4月26日木曜日

共感能力不足

クレヨン牧師のミニエッセイ

「共感能力不足」
 
 「妻が離婚を決意するとき」というコラムを読みました。そこには次ぎのようなことが書かれてありました。
 
 「妻が高熱を出して寝込んだ。出勤前、夫がやさしく言った。『いいよ、いいよ、寝ていなさい。夕食は外で食べてくるから・・・』。これを聞いて、妻は密かに決意した。『治ったら、すぐリコンする』と。」
 
 さて、どうして妻は離婚を決意したかわかりますか。私は妻がどうして離婚を決意したのか、理解するまでにたくさんの時間を必要としました。私にとっては、外食をしてくるという夫の方が、なんて優しいのかと思ったからです。しかし、女性の方ならばすぐ妻の気持ちがわかるのだそうです。あなたはどうですか。つまり、なぜ離婚を決意したかといえば、「寝ている妻の食事はどうなるのでしょうか」ということです。自分のことしか考えられない夫など離婚した方がましだということなのです。この話を聞いてある人は、「共感能力不足」と表現しています。相手の気持ちをくみ取れない、相手の状況を考えられないということでしょうか。
 
 主イエスは「共感能力不足」になられることはありません。いつだって、私たちのかたわらにおられるからです。私たちもまた、家族や同僚、友人のかたわらにいかにして立つかが問われます。そっと立つだけでいいのですが。