2019年10月3日木曜日

「最後の晩餐の部屋での聖餐式」

クレヨン牧師のミニエッセイ

「最後の晩餐の部屋での聖餐式」
 
 イスラエル旅行も2度目となると、感激とは別に聖地の魅力というものに引きつけられた自分を確認するものでした。はじめて行かれた参加者は、「すべてが聖書の通りでした」「イエス様がすぐそこにおられる感じでした」とお手紙をいただいています。キリスト者なら1度はガリラヤ湖畔に立つことが夢だということもわかるような気がします。
 
 さて、今回の旅のスタートはカイザリアでした。ここはペトロによって異邦人伝道が始まったところであり、パウロが3年間幽閉されローマへ護送された港町です。世界伝道の起点の町です。雲一つない空と真っ青な地中海をながめながら開会礼拝をしました。それからイエス様の足跡をめぐり、旅の締めくくりは最後の晩餐の部屋での聖餐礼拝でした。なぜ、最後の晩餐がなされた部屋が締めくくりだったかといえば、そこはペンテコステ(聖霊降臨)の部屋だからです。
 
 実は、聖餐礼拝をどこでするかスタッフ一同悩みました。結局は行ってから決めることになったのです。エルサレムに入る前には決めたいと思っていましたが、ガイドの高橋さんが「最後の晩餐の部屋で行うことができますよ。いろいろな団体が様々なことやっていますから」と教えてくださったのです。一か八か、もしかすると大勢の団体の喧噪の中での聖餐式になるかもと覚悟していました。ところが、なんと他の団体がいなくなったところで、静寂とともに行うことができました。これはやっぱり奇跡だと感じました。神様は必要なところへいつも導いてくださるのです。聖餐式に用いたヘブロングラスのカップは、それぞれの思い出とともに自分へのお土産になりました。