2019年10月17日木曜日

「牧師はお茶かも」

クレヨン牧師のミニエッセイ

「牧師はお茶かも」
 
 全国青年連絡会議で京都へ行って来ました。いまの青年たちは社会人が多く、どうしても土曜の夜が会議になってしまいます。ということで、いつでも夕方からの日帰り会議という、牧師にとっては辛い日程となります。まあ、これも青年活動の活性化のために必要だと思います。
 
 最終の広島止まりの「のぞみ」に乗り、ノートパソコンを広げて説教のまとめをしていましたら、お弁当売りがやってきました。つい「どんな弁当があるの」と聞いてみました。すると「全国の美味がすべて味わえるグルメ弁当があります」とのことでした。つい調子にのって買ってしまいました。なにせ青年会議はご飯も食べずにやるものですから。
 
 さて、そのお弁当の中身はといえば、「帆立貝の照り焼き・北海道、米沢牛の有馬山椒炊き・山県、蓮根旨煮・茨木、人参旨煮・千葉、焼き穴子・東京、守口漬け・愛知、日野菜漬け・滋賀、小鯛の笹漬け・福井、丹波の黒豆含煮・京都、牡蛎のしぐれ煮・広島、ゆずなます・高知、椎茸旨煮・大分、薩摩揚げ・鹿児島、桜海老の炊き込みご飯・静岡、ゆかりごはん・こしひかり100%」と、さすがに土地の名産品でした。
 
 ひとつひとつ食べながら、神さまが召された教会の中みたいだなあと、フト思いました。会員一人一人の個性があり、それぞれが必要なところで働いておられる。全てが美味なのです。食べる方には好き嫌いはありますが、どれか自分にあう味と出会えるのです。すると牧師はどれかなと思いましたが、きっと食べやすくなるための「お茶」かもしれない・・・と楽しんで帰ってきました。